top of page
検索
  • 執筆者の写真southya

新基準原付



ニュースなんかではもう詳しく報じられているので細かい内容については

あらためて書きませんが、一応、原付の古参のチームとして活動している以上、

色んな人たちから問い合わせが来ていたりするんで、簡単にこの件について

触れて以降かと思ってます。


この新基準の原付については過去の当方のブログを遡れば、実は鳩山総理時代に

すでにこの件については触れられていて、本来、東京オリンピック前には

原付基準を国際基準にしていこうとハッキリと口に出していた人物こそが

鳩山総理だったと思う。なぜ、鳩山氏が?と感じる人も少なくないとは思うんだけど、

実は鳩山さんはバイカーだったりします。

そんな鳩山さんが総理として初めて口に出して言った人物だったはず。

(もちろん、水面下では常に噂は流れていてけれど総理の口からマスコミの前で

語ったのが鳩山さんが初めてだったと思う。)


当初の予定では原付一種という日本独自の法律では国際免許で運転する

海外の人たちが混乱してしまうという理由から一種免許を廃止。

二種と統合ってニュアンスが強かったと記憶している。


海外では原付は自動車と同じ速度で走れるし、二人乗りも可能なため、

日本に観光できた外国人たちが原付をレンタルしてスピード違反や二人乗り走行を

堂々として捕まってしまうという最悪な事態を避けるための新基準化だったんだけれど、

鳩山政権は長くは続くことはなかったし、その後の民主党党首たちも全員が

全滅してしまったという感じで原付の問題は棚上げ状態のまま東京オリンピックが

刻々と近づいていた。そして、いよいよ翌年にオリンピックというときに

謎の感染病で無観客のオリンピックになり、原付問題はほぼ無くなってしまった。


ところが、政府は重たい腰をようやく動かしてくれたようで、何故か2015年の11月から

一種の125ccの販売を許可してくれた。


どういう経緯があって、こんな事態になったのかは全く報じられてないので

わからないけど、このままじゃ国内のバイクメーカーの倒産の危機だったので、

バイクメーカーたちにしてみれば嬉しい限りだと思う。

まあ、本音を言えば東京オリンピックには売り出したかったんだとは思うけど。


原付に興味のない人たちからすると街中を見渡せば原付だらけで

バイクメーカーの危機だという認識はないのかもしれないけど、

実は今、街中を走っている原付たちの殆どが20~10年前のモノで、

新車に乗っているのは新規でオープンしたピザ屋とくらいだと思う。

新車が全く売れてないということは、、、つまり、中古の価格も異常なくらい

高い。2~5年堕ちなんて新車と同じ価格で売られてることがよくあるのだ。

だから、街中で見かける原付の殆どが10年堕ちの原付となってしまっているのだ。


当方のチームが現状、表立って活動していない理由もそのことが少なからず関係している。

チームの全盛期には常に新規で大学生などがマスツーリングなどに参加してくれていたのだけれど、今は大学生が簡単に原付を買える時代では無くなってしまったのだ。

もちろん、今でも20年堕ちのDioやJOGなどは個人売買で5万円以下で簡単に

買うことはできるんだけれど、その個人売で買ったボロボロの原付を安値で直してくれる

バイク屋が絶滅状態にあるのだ。例えば、個人売で20年堕ちのDioを買ったとする。

そのDioはキャブのOHが必要。それからタイヤも前後交換しなくちゃならない。

この状態で馴染みではないバイク屋に初見で持ち込むとタイヤ交換だけで

キャブのOHを断られたりするのだ。仮に引き受けてくれたとしてもキャブのOHで工賃が

9000円。タイヤ交換が工賃込みで15000円。合わせて24000円もかかってしまう場合がある。もうこうなってしまうと車体を5万円で購入できたとしても走り出すまでに

8万円近くもかかってしまうのだ。普通の親なら10万円で安い軽自動車を買い与えてしまうだろう。当方としてもいつかは原付専門店を開きたいと思ってはいたのだけれど、

もはや手遅れ。ここまで価格が高騰してしまうともう手を出せない。

本来なら20年堕ちのDioなんて5000円程度で売買されなければならないのだ。


もし、あの時、鳩山さんが強引に新基準にしていてくれたら、

原付の衰退は無かったと思う。むしろ、80年代のような原付ブームが来ていたと思う。

そうなると、おのずと20年前のDioも5000円以下で売買されていただろう。


まあ、なんにせよ。2025年の11月には皆の念願の125ccになるってことで

良かったとは思う。一種の独特の法律は残すみたいだけど、

今はそれでいいと思う。この新基準きっかけで二種の免許についても

考え直していただきたい。現状、二種取得には普通二輪とほぼ同じくらいの金額が

必要だ。地域にもよるが普通二輪よりも1万円程度安いだけなのだ。

この金額設定も突っ込みどころ満載で、なぜ、二種と普通二輪がほぼ同じかというと

一昔前までは二種免許はほぼ郵便局員専用免許だったからなのだ。

つまり、二種を取りに来た人たちは全員、自腹ではなく郵便局が支払っていたということなのだ。つまり、普通二輪と同じ価格でも文句を言う人はいなかったし、郵便局も

昔は公務員でつまりは税金で二種免許を取得させていたわけだ。

だから、価格は高ければ高い方が国にお金が返ってくるという最悪なロンダリングを

免許センターと郵政で行われていたというわけだ。


その慣習が今でも残っていて普通二輪と一万円差という事態が続いているのだ。

もはや、郵政なんて無くなったんだし、一種で125ccまで乗れるんであれば、

二種のありがたみってのがほぼ無くなるわけで(当チームは発足当初から二段階右折も

30km制限も大好きな集団ですのでこの二点が面倒という人たちは原付に乗らないで

頂きたい。)、それを一万円差ってのはおかしいと思う次第でございますよ。

岸総理。せめて、自動車免許持ってる人たちは15000円(ATは10000円)。免許なしの人たちは40000円(ATは30000)くらいにしませんか?


今の時代、二種に乗りたい配達員って多いの知ってますか?

もう郵便配達員だけがカブに乗ってるわけじゃないんですよ。



閲覧数:3回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page